円の価値

こんにちは。

今日も日経平均が好調でしたね。一年前には考えられないくらい絶好調の相場です。

さて、今日は私たちが使っている通貨、「円」についてお話ししたいと思います。

まず、円の正式名称は日本円であり、基本的には日本でしか使えません。

アメリカに行けば米ドル、韓国に行けばウォン、タイならバーツが使われているように世界に何十種類もある通貨のうちの一つにすぎません。

日本で生活していると、何を買うにも円で支払いますよね?それに、物価も感覚的にはほとんど変わっていないように感じるので、円の価値そのものが変動しているようには感じ辛いです。

例えば牛乳はいつ買っても大体100円から200円の間くらいですし、マクドナルドのチーズバーガーセットも500円くらいで買えます。

では、円の価値は不変なのでしょうか?

答えはNOです。

実は円の価値は毎日毎分毎秒変動しています。

日本にいると、一円はいつも一円の価値がありますが、例えはアメリカ人から見た一万円の価値と言うのは100ドルの時もあれば90ドルの時もあるのです。

よく言われる円高や円安というものですね。

それらはなぜ動くのか?

それはひとえに、「世界の人たちが、日本の円を欲しがっているかどうか」で決まります。

どんなものもそうですよね。

私が昔好きだった遊戯王のカードで、「ブルーアイズホワイトドラゴン」というキャラがいます。レアカードと呼ばれるものでキラキラしていて、数あるキャラの中でも特段に強いカードでした。

しかし、雑魚キャラの代表格で「ワイプ」というキャラがいました。攻撃力も低く、なんの役にも立たなそうなキャラです。

二つを比べた時、「例えば友達に売る」ことになったとき、前者の方がはるかに高く売れるでしょう。

理由は簡単、みんながそっちの方を欲しがるからです。

モノは違えど、円の価値も同じです。

もちろんカードと違って、みんなが欲しがる理由はさまざまですが、価値の決まり方は全く同じです。

翻って今の日本円はどうでしょうか?

実は今、この価値が危ぶまれています。

なぜでしょうか?

理由は、

「日本の中央銀行である日銀が日本円を増やしまくっているから」です。

先程のカードの例で言えば、コナミが「ブルーアイズホワイトドラゴン」のカードを大量に作って、1パック買えばかなりの確率で入っているみたいなものです。

同じブルーアイズでも、そんなカードに価値を感じますか?感じませんよね。

ところが日本は、このところずっと円を刷りまくっています。

このまま続けば、いつかは円の価値が低くなっていわゆるインフレーションが起きるでしょう。

そうなると、それまでの一円の価値が、0.5円、0.1円の価値しかなくなり、それまで200円で買えていた牛乳が500円、1000円出さないと買えなくなるかも知れません。

テレビのニュースではあまりこのことを取り上げないのですが、実は大変なことが起きつつあるのです。

2021.4.5