日本のGDP成長率
こんにちは、ユウです。
今日は日本のGDPに関してお話をしたいと思います。GDPとは、Gross Domestic Product,日本語に直すと、「国内総生産」になります。
字面からだいたいイメージできると思いますが、「国内で生み出された”付加価値"の合計額になります。
例えばパンを作る過程を想像してみましょう。仮に1つ200円のパンがあるとしてそれができるまでの工程を書くと、
①農家Aが小麦を作る(コスト50円)→②業者Bが小麦を買い(Aから100円で買う)、小麦粉を作る。③ベーカリーCが小麦粉を買い、パンを作って販売する。(Bから150円で買い200円で売る)
それぞれの主体がつけた価値を書くと、
①農家Aは0から50の価値の小麦を作った。 (付加価値50円)
②業者Bは50の価値の小麦から100の価値の小麦粉を作った。(付加価値は100−50=50円)
③ベーカリーCは100の価値の小麦粉から150の価値のパンを作って売った。(付加価値は150ー100=50円)
つまり、この3人が1単位の労働で生み出した付加価値は150円になります。
世の中には、無数の製造業、サービス業があり、これらの全ての付加価値が所謂GDPとして発表されているものになります。
※ただし、私たちが普段している労働の中でもGDPにカウントされないものがあります!! (例えば、「自宅での家事労働」や「株や不動産で得たキャピタルゲイン」などです。)
経済のニュースになると、必ずと言っていいほどこのGDPという言葉が出てきます。
それは、一国の経済の規模や成長を測る上で最も代表的な指標だからです。
それでは、日本のGDPはどうなっているのでしょうか。
結論から言うと、現在の日本のGDPは世界第3位で、一国の規模としてはかなり立派な規模です。
世界に200以上の国や地域がある中で、3位!!!
オリンピックならメダル圏内にいるわけです。
しかしなぜ、こんなにも暗い雰囲気が流れているのでしょうか。
それは、、
「一人当たりのGDPがこの30年間近く、ほとんど成長しておらず、また今後の成長も見込めないからです。」
どういうことかと言うと、GDPはあくまでも「国内総生産」なので、「人口が多い国」が高くなりやすい傾向があります。
3人の働き手がいる家族Aより、10人の働き手がいる家族Bの方が、家族全体の所得は高くなりますよね?
でも仮に2つの家族が同じ所得だとした場合、当然1人あたりが使える金額が多い家族Aの方が一人一人に関していえば満足度が高い生活が送れます。
これと同じことが国でも起こっています。
これを見ると、日本は唯一と言っていいほど先進国の中で成長ができていない国なのです。
アメリカを見ると20年で180%近く成長しました。
「ジャパンアズナンバーワン」と言われた遠い遠い昔の話です。