地銀の現状2
こんばんは、ユウです。前回に引き続き地銀の現状についてお話ししたいと思います。
前回は銀行のビジネスモデルが変わってきたという話をしました。
それでは、なぜ日本ではこれほど銀行が栄えたのでしょうか?
それにはまず、「金融」の種類について知る必要があります。
金融のタイプには大きく分けて
①直接金融
と
②間接金融
の2つがあります。
金融というのは、字の通り「お金の融通」です。つまり、お金が余っている所からお金を必要としている相手へ融通をすることです。
①直接金融に関してですが、これはアメリカにおいて主流のシステムです。
どういうシステムかというと、企業が資金を調達する際に、銀行を通じて融資ではなく出資者から直接調達するシステムのことです。分かりやすいのは株式市場を通じた出資です。出資者(投資家)は自分でリスクを取り、出資した企業が成長して利益を出せば、株式の値上がりによるキャピタルゲインや配当によるインカムゲインを手に入れられます。
反面もし出資した先の会社が倒産してしまった場合、
出資したお金は0になります😱
有名な話ですが、アメリカにおいて個人の資産のポートフォリオはこんな感じになっています。
実に半分近くがリスク資産に回されています。このシステムはアメリカの経済の成長に着実に貢献しました。 加えて、個人資産に関してもこの20年で3.3倍になりました。
一方、日本型の間接金融のシステムです。
これはとても身近なものです。簡単にいうと、企業が資金を調達する時に銀行の融資を通じて行うものです。ではその銀行の資金はどこから来ているものなのかといえばもちろん私たちが預けた預金です。
日本が最も経済成長を成し遂げた高度経済成長期。この時代にこのシステムは大きな貢献をしました。当時の日本人は国内全体が右肩上がりの時代で、金利も数%ついていました。そのため、稼いだ給料はどんどん銀行に預けられ、そのお金はどんどん貸し出しに回されてさらに発展するという好循環がありました。そのため、当時働いてきた方の中には未だに預金信仰を持っている方が多いのが現状です。